[ 追って来た、枝の先から、目玉にそのまま翼を生やしたような魔物が飛び立って、複葉機に体当たりしてくる ]うあっ![ 魔物から逃れようと操縦桿を切れば、速度がわずかに落ち、その隙に、枝の端がしゅるりと複葉機の尾翼に巻きついた ]くっそお、離せっ、このっ![ 尾翼を振って逃れようと試みるが、目玉の攻撃を受けながらでは、振りほどく程の動きができない。操縦桿を握るコンラートの手に汗が滲んだ** ]