人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


吸血鬼 シメオン

[――グラスの割れる音が遠くでした。
盾にしようとするように武器を握る右手を前に出したまま、左手で耳を押さえ、顔を顰める。
ジークムントの言葉は僅かに聞こえ、目で唇の動きを読み、意味を知る。]

……、大事ない。
アプサラス、あんたは…。

――って、おい。お前…!

[血親は無事だっただろうか。後ろにいる筈の彼女に視線を向ける。
男はローブを被っているので顔や身体に大きな怪我はない。それでも服は多少焦げたが。

不意に肉の焼ける匂いが鼻を擽った。
其方に視線を向ければ、焼けていたのは彼の腕である事に気付き、反射的に怒鳴っていた。]

(71) 2014/02/21(Fri) 00:55:44

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