[誓いの言葉を全て言い終えた。
ジェフロイはきっと、愉快に思っている事だろう。
生かされず殺されずで屈辱の日々を繰り返すのだろうが、
これで天使達の襲撃の手を減らす事が出来る。
囚われの身による小さな抵抗は、これで終わり。
あの加護の指輪を持った天使が此度の斥候に加わっていたなら、
無事で戻れるように。
居ないのなら安寧を祈って、静かに目を閉じた。]
―――……ヒッ!?
[途端、引っ掛かっている程度に纏っていた天衣が割かれ、
繋がれたばかりの枷が外された。
本当に、何がしたいのかが解らなくて小さな悲鳴を上げる。]