[いつ死ぬともしれない戦場で。 最期の瞬間の苦痛と恐怖の中で――… それは幻想であっても、 ひとつの縋りたい、何かなのだろうとは、分かるから。 昔、テオドールが私を、ソールと信じていた頃。 彼の希望を壊さないよう、最後までソールとして笑ったように。 願い請われるまま、手を握り歌を囁いて。 最期の願いや祈りを託されるまま――…ただ、受け止めた。]