一定期間ごとにそうやって住処を追われる人がいてね。
それで、遂にボクに色々と教えてくれた人が追放されることになった。
その理由はなんだったと思う?…猫耳さ。
どうしてだかは知らないけどね、ボクの尊敬してたその人は、
猫耳の獣人族の女の子と出会って、好きになっちゃったんだって。
縦社会の決まりに背いてでもその子の傍にいたい。
守ってやりたいってさ。
そんなことをお偉い様の前で言っちゃったもんだから大騒ぎだ。
その人はあっという間に煉獄…
…幽閉される空間の名前さ。に、堕とされた。
ああそりゃあもう末路は悲惨なものだった。
こうはなりたくないと思ったよ。