―医務室―
[どのくらい気を失っていたのか。
ダーフィの無自覚危険!な不器用包帯処置で、
自分がまさかの、ミイラ男状態>>25とは知り得なかったが
顔面や頭部が妙に息苦しいような感覚に、
ただしく生命の危機を感じたのか、ふっと意識が浮上する。
”…お疲れ。”と投げられたダーフィの声>>26は、
自分にか、近くで声のするベルにか状況が不明だったが。
分厚く巻かれた包帯の感覚から、どんだけ不器用なんだよ、おい!
と思いつつも、”…お前も、な”と返して。
嗅ぎなれた友人の煙草の、火が着く前の香りが仄かに流れる。
近くで声が聴こえるベルか、怪我人への配慮か。
だとしたら、医務室の扉へのノックのように、さりげなく律儀な奴]