― ハールト西 ―
[人の何倍もの寿命を持つ闇の妖精にとって、人間の大多数は自分とは別の種族の生き物であり、クレステッドのように人間出身の者の抱く忌諱感が薄い。
故に、彼の心中に気づくことはできなかった。
>>66 クレステッドの言葉通りの、不確定要素が大きい、そして繊細な心理戦を任せられる手勢が我が軍に少ないことを以って保留をあっさりと承諾する。]
慣れぬことに手を出せば火傷をするかもしれないしね。
我が軍のお家芸は、『武力制圧』だからな。
[基本的に心理戦や交渉などとは縁遠い。
>>67 兵の工面に話が移れば、地図でゴブリンの巣の位置を確認などしながら。]
それだけあれば十分だ。
的確な采配に感謝する。
ゴブリンとは、俺も交渉に向かおう。
……竜か。解った。
ドラゴンスレイヤーになる準備は進んでいる?
[姿を見せぬ竜がどこにいるのか、常に憂いとなるのは忌々しくすらある。
すぐに向かうというクレステッドの言に、冗談交じりに軽く確認を返した。]