[見つかったからには気配を隠すこともやめ、襲い来れば迎撃するため、右の掌を開閉し具合を確かめる。
その間も足を止めることなく、角を曲がる直前に扉の開く音は聞こえたが、どうやら大声を発する人間>>66は前しか見ていなかったらしい。
建物内に響く声に苦笑を落としながらも、わざわざ姿を見せてやる愚かな優しさは持ち合わせていなかった。]
戦闘要員と結界用の人員ですかね。
[気配の正体に僅か思いを馳せながらも、2F浴室に到着すればすぐに思考は掻き消え、扉を開け中に入る。
血の匂いも気配の足跡も道筋を残してはいるが、短い時間の内に消えてしまうだろう。]