[掌がフェリクスの体温と同化する頃に、ゆっくりと動かす。
それは煽るのでもなく、快感を与えるのでもなく。
そこに、存在している事を知るための触れ方で。
身体に刻まれた傷をそっと辿り掌で癒すように撫でる。
そっと唇を離すと言葉をかける]
フェリクス…
ここにいるな…。
[そうして間近な距離で微笑みを向けると、フェリクスの上着を脱がせ、自らも服を脱ぎ。素肌を絡めるように抱きしめる。
心地よい体温に思わず満足げなため息が漏れただろうか]
あー…。気持ちいいな…。
[そしてそのまま、抱え込んで運ぶように寝台へと移動すると毛布の中へ。服は邪魔だとばかりに剥ぎ取るとそっと身体を重ねた]