奴め、やはり生きていたか…。 "影"《スキーア》。分かっているな? なにを使っても構わない。 必要ならば、武器でも兵でも、好きなものを持っていけ。 今度こそ、奴の首を挙げろ。[忌々しさと歓喜とが相半ばする感情は、どこかこの闇エルフと相似を成す。2年前に王子を取り逃がしたのは、半ばは自分の不手際だった。]