[常にない男の様子に部下が震え上がる。
負傷した兵と衛生兵らが見張り所に来た>>51のはその頃合か。
頭に包帯を巻くその姿を認めると男は目を眇める。]
…お前は…。
――何をしている。
休息を取るようにと命じられていた筈だが。
[必要以上に鋭い視線を部下に向けたのは、起き抜けの悪夢が原因だったが、それを知らぬ兵は蒼褪めて何も言えず。
衛生兵が共にいるという事は、無理矢理こちらにやって来たのだろう。
今が平時ではないとはいえ、無茶な事をする。
現在は総員戦闘配置レベルの事態で、人手は必要ではあるが。]
…ブルーム曹長。
もしそいつに休息が必要ならば、この場からすぐに連れて行ってくれ。
[恐らくは部下に向けた視線を目にしただろう彼に、そう告げた。**]