人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


魔女 ガートルード

― 回想 ―

[学び舎に通い始めた娘――キアラは、
水を得た魚のように毎日熱心に勉学に励んだ。
学友にも恵まれたのだろう、食事のたび楽しそうに
日々の出来事を報告してくる。

そのうち徐々に…頻繁に、二つの名前が登場するようになった。

  シェットラント・シンクレア。
  ベリアン・サルーク。

どちらも将来有望な優秀な若者のようで、
キアラの口からは幾度も「ほんとに凄いんだよ!」と
目を輝かせて賞賛を編んだ言葉を聞いた。


…、だが。いつから其の比重は緩やかに偏りを見せてゆく]

(71) 2014/03/29(Sat) 09:40:30

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