[ 返答はなく、 ただ、手は更に強く引かれた。 早足は駆け足になり、引きずられるようになる。 ] ね……、 もう、だめ……、 やすませて。[ 「誰かが世話をしてくれるのを待つ」 ことを当り前だと思っていた聖女候補が、 ここへきて初めてそう懇願して、ソマリを見上げた。 ] ……?![ ソマリではなかった。 いつの間に入れ替わったのか、 ユーリエの手を引いていたのは、野茨の蔓>>62だった。 ユーリエは、高い悲鳴をあげた。 ]**