>>36
[ セルウィンとの会話を終えれば、壁の花と化しているベリアンの元へと馬を進めた。]
こう、毎日、"声"を交わしていると、再会しても格別な感慨はないものかと思っていたが、どうしてどうして。
小突ける相手が実在するというのはいいものだな。
[ そんな挨拶を投げかけて、]
これから、土地勘のある義勇兵の話を確認して、作戦を決める。
──行くぞ。
[ 一緒に来ることを疑わない、あるいは巻き込むことこそ己が特権と断じている口調で、馬上から手を差し伸べた。
鞍の前に乗るか後ろに乗るかくらいは選ばせてもよい。]