君は直ぐにも飛び出しそうだがね。 ――…精鋭と言っても、直接戦えるのは限られている。 男が死に急ぐのは個人の自由だが、 君も頭数に数えていることを忘れないでくれよ。[片手を閃かせ、確実に息の根を止めるようにと釘を刺す。>>63彼の実力は聞き及んでいても、何処か危うさがある。彼の抱える炎は、城に留まらず、薔薇に留まらず、―――彼自身さえ焼き尽くしかねない。]