うん……温かい手をしていたの、私もよく覚えてる。
子供みたいに悪戯っぽい人だって、お母さんも言ってたけど、仕事場でも変わらなかったのね。
私も、大好きだったわ。
……今も、もちろん変わらずね。
だから、ネオ・カナンでお父さんの軌跡を辿ろうと思ってるの。
お父さんのこと知ってる人とか、居たら嬉しいなって。
今から凄く楽しみ。
[お父さん、私のこともスノウちゃんにいっぱい話していたのかしら。
だとしたら、嬉しいけど少し恥ずかしいなって。
知りたいことはいっぱいあり過ぎるの、全部教えて欲しい、と冗談半分で言いながら、当時の父を知る白猫の柔らかな毛を何度も撫でていました。*]