―メイン・サロン―
[入ってきた女のセリフ>>49。
思っちゃいないさ、そんなこと。ただの挨拶だ。低く低く嗤う。
宝石のような思い出たち>>50、信じたかったという想い>>51。]
ああ、その顔が見たかったんだ
その顔を見るためだけに仕込んだんだ
苦労した甲斐があるってもんだ、なあ?
[相手の真摯な想いも、灼けるような慟哭も、何もかもを踏みにじるように嘲笑う。
瞳に、表情に映し出される哀しみ、怒り、傷付き――絶望は、待ちに待った念願のもの。
まるで寝かせ続けてきたワインのように美味で愉快。
今ではその、後悔の念すら俺の獲物だ>>54>>55。
女の質問>>56にはニタニタ嗤い、否定も肯定もせずにいるだけだったが。]