えへへー、二人揃って幸せなのです。
お粗末様でしたーなのです、よ……?
[お礼の言葉と共に、頬に感じる柔らかな感触。
それが口づけだと分かると、頬はさらに熱帯びたけれど。
――同時に、それがすぐ離れたことに、すこしだけ寂しいと思って]
[おずおずと手を伸ばし、彼の服の裾あたりを掴むと、そのまま彼に寄りかかろうと。
――少しだけ離れてしまった距離を、少しでも埋めたかったから]
これからもずっとご飯作るですから。
お正月も夏の暑い時期も、桜や紅葉が見ごろの時期も。
だから、ずっと私の側でご飯を食べてくれると嬉しいのですよ。
[いつ貸し出しされるか分からないのだから、毎日一緒にいられるというのは現実的な話ではないのだろうけど、
それでも今は、彼と共にある未来を信じたいと]
どんなご飯でも作っちゃうですよー。
――貴方がいてくれるなら、幸せすぎて、どんなことだってできてしまいそうですから。