人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 クレメンス

[思わず口に出した途端、「ぶふっ!」と耐え切れぬように噴き出した側近の頭を、男は反射的に平手ではたいた]

「い、いいじゃありませんか、息子が出来たみたいで」

[憮然とした主に対して、笑いながら言う側近の視線と口調は、どこか柔らかい。
男が、ただの客人として、カナンやシメオンを保護していたのではない事を、長く傍につく側近は気付いていたのだろう]

あいつジョーイの耳に届いたら、何を言われるか判らんな…

[苦笑しつつ、シュビトに在る友の事を思い、同時に、彼の息子を想った]

解放軍はどこまで来た?

[その情報も、街道に散った私兵達から届いている]

(70) 2015/03/16(Mon) 21:26:16

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