[とはいえ、ここで武器を収めることは出来ない。
今は指揮官として、相手の指揮官に一騎打ちを申し込んだ形であるために]
なら ────
僕如きで足止め食らってる場合じゃないんじゃないか!
[張り上げる声は、最初の言葉>>63に対する形を取る。
声を潜めての会話を周囲に悟らせないためのもの。
拮抗していた力を崩すため、カレルは両手で押さえていた剣を潜るために体勢を低くし、カナンが剣へかける力を剣先へと逃がそうとする。
狙うのは往なし切った後に踏み込み、カナンの左へと進み出ること。
叶うならば、背を狙おうという意図がそこにはあった*]