[ともあれ、今は大人しくしておくか、と。そう割り切った直後、すぐ近くが騒がしくなった] ……なんだ?[ひとつ瞬き、亜麻色を向ける。どうやら負傷者の一人の容態が悪化しているらしい。ああ、これは助からないな、と冷静に判じる事ができるのは、どうすれば人が死ぬかを理解しているが故。それでも諦めたくないのだろう、治療を求める声は上がるがすぐに手は回らないらしい] ……騒々しいな、もう。[思わずもれた声音は、相当に不機嫌なもので。自然、視線はこちらに集まった]