人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


銀月牙 アイリ

[ともあれ、今は大人しくしておくか、と。
そう割り切った直後、すぐ近くが騒がしくなった]

 ……なんだ?

[ひとつ瞬き、亜麻色を向ける。
どうやら負傷者の一人の容態が悪化しているらしい。
ああ、これは助からないな、と冷静に判じる事ができるのは、どうすれば人が死ぬかを理解しているが故。
それでも諦めたくないのだろう、治療を求める声は上がるがすぐに手は回らないらしい]

 ……騒々しいな、もう。

[思わずもれた声音は、相当に不機嫌なもので。
自然、視線はこちらに集まった]

(70) 2017/02/05(Sun) 12:28:14

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