アルビンさん―――…![いつの間にか夥しい数の黄色い蝶が、朱へ色を変じつつ青年に襲いかかっている。反射的にローレルの手を取り、庇うように自分の後ろへその小さな身体を引いてから] ――駄目です、助けに…[空色の瞳が揺らめいて、ぽつりぽつりと小さな焔が宙へ舞う。駆け寄りながら蝶を焼き払おうとしたが、間に合わない―] …っ!![そしておそらく彼は自分達を巻き込まぬため、窓を割って飛び降りた]