[村長が言っていたように銀嵐の中身動きが取れずに自宅へと戻っている可能性はある。だけど、戻ってきたヤコブの状況を鑑みるにそれはあまりにも希望的予測すぎるだろう] ヤコブの容態が落ち着いたら、彼の話を聞かないといかんな。[憶測で動くのは無謀だ。蛮勇は勇気にあらず。女がそう考えていると、階段を駆け下りてくる足音と神父様のリーザを呼ぶ声が聞こえて] 神父様っ!? リーザが、どうかしたのですか……っ!?[雪の中、防寒着もつけずに飛び出そうとする彼を止めようと後ろからしがみついた]