[立っている指は三本。
その内二人は自分が書庫で共に時間を過ごしていた人物だ。]
最終的に候補に挙げていたのは、考えの拾えなかったリエヴル先輩とディーク。そしてレト。
ディークはルージュにしてはあまりに無防備すぎるし、
リエヴル先輩の考えの開示は少なかったので判断しづらかった。
昨日に関しては、ディークの懐柔を図ろうとしているようにも見える。
けれどカレルからブランという判定が出たので一旦保留とさせて貰った。
レトもルージュにしては無防備な感はあったんだが、…ディークとレトで迷ってレトにした。
理由は…イドをやって見たレトの様子が今の状況に合わないと思ったからだ。
それぐらいなら、眠らせてやった方がいいかと考えてしまった。
只の俺の傲慢だ。…すまない。
[謝罪を向けるのは、此処に残る仲間と眠りについた仲間の両方に対して。
今夜間違えれば、ブランの勝利はない。]