──── 第2エリア 通路→貨物室付近 ────
[ 綺麗な猫が"じんろう"による犠牲者を告げた後
部屋を出た私はそのまま第2エリアを歩く。
その途中、血のように真っ赤なパーカーを着た男性と
出会ったかもしれない。>>20
もし話しかけられたならいつもの調子で応えただろう。
そしてメイン・サロン付近まで来た時
ふわりと鼻を掠めた嫌な臭いに顔をしかめる。
……知っている。コレは、血の臭いだ。
そうか、この近くできっと"誰か"が────
それが芳香剤をくれた人だなんて思いもせず。
特に行き先を決めていなかった足は自然と漂うソレを辿る。
そうして行き着いた貨物室。
人がいるようだったから、通路の曲がり角を利用し
身を隠しつつそちらの様子を伺う。
そこで私は4人の姿を確認した。
ご主人>>69とクレメンス様>>61とカサンドラ様>>68
そしてもう1人、見たことのない人物を。>>52
同時に床に広がる赤も見える。
ここから顔は見えないけれど
"じんろう"の被害者のものであると想像するのは難くない。
その人を悼むように目を伏せ
暫くはその場に立ち尽くしていた。 ]**