[彼の余裕は、表情からも見て取れた>>62。
単純な力比べで決着がつくなど、こちらとしても考えてはいない]
ああ、野球ボールより的がでかいからな。
[半ば挑発めいたアイリの言葉に、堂々とした口調で答える。
問題は、その的がボールより速く、複雑に動くことなのだが]
[岩石を背中に、真正面に立つアイリ。
無策とは思えぬ状況ではあるが、あれこれ考えた所で打開出来る訳もないと切り捨てる]
いくぜ! 歯ぁ食い縛れよ!!
[前方に向けて全力で突っ込む、壁だろうと何が来ようと、打ち砕いてやろうという気合い籠めて。
長い柄の先がアイリへ届く距離まで来たなら、横薙ぎのフルスイングで、腹の辺りを振り払おうとする*]