――――……ん?[>>32 そして視界の先、赤立羽蝶のように鮮やかな赤が見える。あれは確か、スルジエ領主の私兵軍に属する上級将校だったはずだが。] さ、サフィー・ヘイズアイ……でしたっけ。 どうして此処に、居るのでしょうか。[うろ覚えの名前を口にしながら、緩く首を傾けた。彼女は此方の視線に気が付いたか。或いは、気が付いたとして反応はあったか。特に反応が無かったり、気が付かないようであれば、そのままクレメンス邸を抜けただろう。]