俺は一族の意志の体現者として此処に居る心算でした。 だが、それだけではなかったようだ。 ―――”ヴェルザンディ”は、”ギィ様”の覇道の為、この命捧ぐことを誓う。[この闇エルフの祖が執着していたのは闇の首魁であったことを知っているギィはどう思ったか。忠誠は、自身をも脅かす強者を望むギィにとって望む在り方ではないかもしれないただ、改めて誓いを立て言葉にすることで己の在りかを確かとした。]