住人は? あー…、会えなかったか。確かここ、廃坑があるはずなんだがな。彼らに会って話が聞きたい。何かいいものを持っているかも知れないからね。では…、[数騎を指名してここに残らせる。周囲の監視と、住人がいた場合の交渉役として。そうしてローランドは手勢を纏め、野営地へと引き上げた。ちらりと未練の視線が南に向いたけれども、ロンジーは寄り道には些か遠い。諦めるべきだろう。]