[ 天使に快楽は必要ない。
天使は単体生殖で雄雌同体であり性別はなく。
その為天使たちに性生活はない。
天使は肉体をもたず、
人間より高度な精霊的存在だ。
男性名が多いがあくまで仮の姿であり、
天使そのものに性別はない、と。
この天使は思っていた。
だからこそこの状況を想定出来たとしても
目の当たりにし、当事者になろうなどと
想像出来なかったのだろう。
月明りを思わせる布地に触れる。
淡い色なれど天使の望む清潔なものなのに
頭上から浮かべられた微笑は
暗闇に浮かぶ月よりも忌避すべきもの>>52 ]