―回想:ナネッテ―
[最初は凄い剣幕で怒られて、えぐえぐ泣きながらしゅんとしていたが>>0:455。
諭すように注意されれば、泣いて腫れぼったくなっている顔を上げて、大人しく頷いた。]
ごめ、なさっ……
[頭を撫でられながら、ハンカチで涙を拭われていたが。
カマキリを潰してしまった罪悪感は癒えることがなく。
ぼろぼろ涙を零ししていれば、やがて抱き締められた。
潰したくなかったのも、殺したくなかったのもわかると言われれば>>0:456、どこかホッとした。
それは気付かれていないという、本能的な安堵。]
……うん
[ごめんなさいとありがとうをしようという提案には素直に頷いて。
促されるままにカマキリを弔った。]