[そんなことを考えながら部屋に入るとふと、
呆気にとられた表情でこちらを見ていることに気づく>>59]
ん?もんげ……?
[うん?と首を傾げてみせると、どうやら服のことに気を取られたらしい]
あ―……、うん。
[困ったな、と言った体で片手で顔を覆う。
栗色の髪から覗くやや尖った耳が赤くなっているのに目の前のエルフは気づいたかもしれない。
もしかしたら、はだけた布団をかぶり直すので気づいてなかったかもしれないが。
ついでに相方(ぬいぐるみ)はというとどさくさにまぎれてエレオノーレの布団の中にこっそり入り込んでいる。
……あの野郎、あとで覚えとけと心の中でこっそり呪詛を吐いておく]