― シュビト ― ……うーん。 まずった。[山岳地帯からやって来たまつろわぬ民の子は、街でもそれなりに知られた存在で。久しぶりに顔出したあちこちで捕まっている内に、完全に連れとは逸れたらしい] でも、多分行く先はあそこだろうし……。[ある意味呑気な呟きを漏らした後、空を見上げて]