― パン屋 ―
[暫く表情は薄かったが、宿に泊まろう、酒も呑もう、という提案>>40>>46が出たのを聞いて、ふと昔宿屋であった一件を思い出す。自然と頬が緩んだ]
あの時みたいに呑みすぎんなよ?
呑むとしても、女将に怒られない程度にしとけ。
[そうは言っても、ゲルト達が呑み始めたら止める気はない。全くない。
件の酒盛りの時はたまたま仕事が立て込んでいて、宿屋への作業着納品ついでに“酒は呑んでも呑まれんなよー”と適当な忠告をしただけで去ってしまっていたのだ]
[後から酒盛りの顛末を聞いて、仕事を放り投げて共に呑みに行けばよかったと後悔した。…そんな面白いものを見逃すとは、と歯噛みした記憶が蘇る]