― 王都・広場 ―優勝した以外、特に何かした覚えがないんだがなぁ。[詳しい経歴は、どこでも出来るだけ伏せていたから、ただただ、男は首を傾げるだけなのだが。]そういう事なら、安心してやらせて貰うさ。[男は、ヘラリと笑い。名乗られた名に、キョトンとした後、チキチキと記憶から弾き出した情報に]……ああ、なるほどなー!遠い北国にもあんたらの話は届いてたぜ?すげぇなぁ![邪気なく感嘆を口にし、握手した手を繋いだまま、ブンブンと上下に振り。]