[ 結局、妖術師は、騎士隊を振り切って聖地から逃げ出し、やがて、スミ湖畔に現れた妖物の報が、姫を送って、一度聖殿へと戻ったカスパルの元へも届く>>36 ]神官長、これは...『間違い無く件の妖術師...ベルガマスコの仕業であろう』[ 既に、先の顛末の報告を受けていた神官長は視線を険しくした守護騎士に、重々しく頷き返した ]すぐに聖殿の鐘を鳴らし、壁の外に出ている民を呼び戻して下さい。キサンの街にも早馬を。私は、スミ湖へ向かいます。