― 一年前 ―
[気になった所には、何処へでも行く。
それは旅に出てからの基本事項。
あの時は、火山地帯特有のあれこれに興味が出て、それで踏み込む事に決めた。
直前、世話になっていた宿の人には危険だから、とか、彼の地は龍族の領域だから無暗に立ち入らぬ方が、とか色々と言われていたのだが]
だいじょーぶだいじょーぶ、深入りはしないから。
別に、近づいただけで獲って喰われるわけじゃないでしょー?
[そんな、ごくごく軽いノリでそれらを流し。
踏み込んだ先の光景に驚いたり、見慣れない地層にやたらはしゃいでいた時、その声>>65は聞こえた]