[探る視線に猫のように目を細める。
澄んだその眸>>64になら、心の奥底まで見透かされても構わない。
伝えばいいと思いながら、ゆるやかに笑う。]
言い掛けて止められると余計に気になる。
わざと意味ありげに、私を誘っているのかい?
[そうではないと思いながらもまた軽口を重ねる。
微かに揺れる肩に、ふっと目元を和ませた。]
そうそう。
教官の指示には従わないと、ね。
[訓練生でもあるが大事な預かり人でもある。
それよりも彼の事が心配なだけだが
心の中でさも正当な理由をつけるあたり
公私を区別しきれぬ自覚があるのだろう。
笑む姿に、くちびるが褒め言葉を紡ぎかけるが]