[>>68開放感と、さらなる解放を目指して、
内なる闘志を密やかに()燃やしかけたその時。
再び抱き寄せられ、零れかけた悲鳴を辛うじて飲み込むと]
……っく……セ、セクハ――…
[そんな文句はやっぱり祖国の言葉で打ち消され。
反芻するかのようにパクパクと唇が音もなく言葉を綴る。
自由に――本当に、自由に……自由に“してもらえる”?]
……なにしやがる、ですか。
[>>69自分なりの低い声に、尖った唇。
首輪へ伸びた指がネクタイを結びつけるのを冷やかに見つめ……
……冷やかと言い張るには、ぷるぷるとした震えてはいたけれど]