[そして、静かに静かに、凪いだにも近しい語調で問いに答える。>>57]
そう、確かに喪ったな、色々と。
“だからこそ” だ、
死んだら総て終わってしまう。
未だ終わらずに済んでいる者が、
続けようともせずに放棄するのは。
否応なく終わってしまった者にとって。
望まずとも終いにされた者にとって。
─── 赦されざる怠慢だと、思った。
[彼は首を傾げでもしただろうか。
それとも、静かに耳を傾けるだけだっただろうか。]*
だから、続けていく事にした。
…そんな些細な理由だ。