人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


帝国扶翼官 ルートヴィヒ

[小型戦艦シュヴァルベの横を抜けたザイヴァルは、武装のほとんどを失いながらも速力は落さずに東を目指す。
残る牙は、前部主砲と右舷副砲のみだったが、それでも敢然と戦う意思を掲げて砲は前を向いていた。

負傷した扶翼官は露天の指揮塔に移り指揮を続けていた。
衛生兵が指揮塔にまで出向いて治療に当たる。
折れた右腕に添え木を当て、胸にも包帯を巻く。肋骨が何本か折れているだろうとの見立てであった。
痛み止めモルヒネの投与は拒絶する。
判断力の低下は避けたかったし、それに今は不思議とあまり痛みを感じていなかった。

東に輝く太陽を追う。
求められた高揚が、全身を満たしている。]

(69) 2015/11/15(Sun) 12:01:27

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