[このままオットーに姿を晦まされたら、もう手も足もでなくなる。視線を合わせて問うシモンに手を借りて、何とか立ち上がり] 大丈夫、です。 もし遅れても、……すぐに追いつきますから、先に行ってください。 今、足手まといになるわけには、いかないですから。[シモンとヤコブ二人の顔を見てから、まだ恐怖に震える足を引き摺り歩き出した]