さて、休んで次に備えてくれ──と言いたいところだが、ゼファーも次の手に出てくる頃だろう。 おそらくは、短期決戦を狙った強襲になる。 それに対する兵の指揮を君に託したい。 名のある敵将に勝った君は、今や押しも押されぬ殊勲者だ。 君が直接、指揮をとれば皆の士気もあがる。 だが、一騎討ちは禁止だぞ。 挑発に乗る君ではないとわかっているけれども。 [ コツンと額をあわせ、目を覗き込む。*]