うちに来たらよ。
俺の事も妹の事も、家族と思って気楽にしてくれて良いんだぜ。
自分の価値なんて、難しいこたぁ俺にゃわかんねぇよ。
美味いもん食って、やりたいことやって、色々話してさ。
笑って暮らせば。
そのうち、つれぇことも忘れられるものさ。
[それで良いのか、とか。
そう、やっぱり難しいことはシロウには分からない。
けれど、折角外に出れたのに。
そこに不幸しかなかった、というのではあまりに救いがない。
せめて恩人が安心して、幸せに暮らしていけるよう。
力を貸していこうと、シロウは思った。*]