― 朝:吹雪の中で ― 止まない吹雪は、ない[オットーの言葉に。そうだな。と同意を示した>>68止まない雨が無いように――きっと雪もまた止む日が来ると。何となしにそう信じられるような心地を覚えたのはきっと彼が普段通りだったからだろう――この、緊張と疑惑と、何時命を取られるか怯えて、恐れて、大事な存在の命を奪った者を憎んで心がすり減ってゆく中でどれ程、普段通りの彼の言葉は貴重かを、しみじみ感じる唯、己は知らないそれは希望を見据えた言葉ではなく――]