[ともあれ、踊り場の手前で順調に2本のナイフを回収。
一本をホルスターへ納め、もう一本を念のため手に握る。
この隙に、奇襲を仕掛けるべきだろうか。
けれど、今は属性的にエレオノーレには不利な時間だ。
そして相手は筋肉だ。硬い。とても硬い。
葛藤している間に、食堂の扉が開いた。
中から姿を現したのは、いつぞやのアイドルさん、ことクレステッドだ。
こちらは、魔ッスルと違って反応があるだろうか]
……こんにちは、お久しぶりね。
[微かな警戒を抱きながらも、そう膝を折ってお辞儀する。
ナイフを握る側の手を、そっと身体の後ろに隠した**]