− 黄砂の村 −[戦いの意志を保ち続ける者たちを前に、太腿に突き立った刃を抜き、右手に掴みとったナイフもろとも肩越しに放り投げると、代わりに背負っていたカイトシールドを取った。肘と垂直に掲げる通常の持ち方とは異なり、握り金具に逆に腕を通して、肘から先に盾が水平に伸びる形。盾のエッジは幅広の刃のごとく、ブレードガントレットとでも呼んだ方が相応しい様相である。]