[ディーターの口元に見えた赤に目が釘付けになる。 その血はいつ付いたものか。 彼が部屋に入って来た時は確認してない箇所だから、判断がつかなかった。] え……と、私は他の方を呼びに行って参ります シスターフリーデルをお任せしてもいいですか[なんとか言いつくろったが、不自然さはぬぐい去れなかった。 敏いものならアルビンの胸中などお見通しだろう。 二人が部屋を出ていくのを見送ってから、 食堂へと集合をかけるべく、アルビンもその場を去った。**]