── 回想:第三エリア テオと ──
[ 一方的ににらみ合った状態。
ぶわり、と身体中の毛を逆立てて、警戒している獅子のよう。
などと、そんなことを思い。
気に入らない、とはっきり言われ、こらえきれずに、また口角が上がる。>>2:410
ラグナロクを船の補強に使うなどという場所に、帰れるのか。
血で洗った太陽が、同じように"あたたか"に"やわらか"に、光ると思っているのか。
だから、つい。つい、である。
"太陽"を匂わせたのは、皮肉めいた意図もあって。 ]
…………なにが、ですか?
[ 目をむき、反射のように銃口を上げられたけれど。>>2:411
どこ吹く風、知らんぷり。
今度は応戦したりはしなかった。
銃口を見つめることなく、じっとテオドールの夜のような瞳を射抜く。
やれるものなら、やってみろ、と。 ]