真相が国許に伝われば、向こうの政治も大きく動くだろう。帝国も永遠に戦争を続けたいとは思わんはずだ。無論、あちらさんは公国を滅ぼす気でいるかも知れないがな。それを挫いて未来を繋げるのは──…俺らの仕事だから。[言いながらも、やがて表情は僅かにくしゃりと歪む。見抜いてしまっている彼の前では、上手く表情は繕いきれない]